禅マインドフル・サポート実践法について

これはあくまでも“きずな”※の職員研修の資料として作成したものである。むろん、他の施設や職場の職員研修に利用することも可能である。マインドフルな心理療法の理論と技法としても十分耐えうるものになるよう心掛けたために、二兎を追う結果となり、現場の職員の人たちには読みづらいものになったかもしれない。あらかじめおことわりしておく。

※“きずな”は、知的障害者の支援施設「社会福祉法人 吾子(あこ)の里(さと)」の諸事業の総称「マインドフルネスきずな」の略称である。

  1. はじめに
  2. 序分(じょぶん) マインドフルネス瞑想法
  3. 正宗分(しょうしゅうぶん) 禅マインドフル・サポート実践法
  4. 流通分(るずうぶん) 今この一瞬の自己を知る
  5. むすび

参考文献

  • 秋重義治 1953 普勧坐禅儀考哲学年報/九州大学大学院人文科学研究院 11 459―480
  • 荒井荒雄 1964 仰臥禅白隠禅師内観の秘法による心身改造明玄書房
  • アルボムッレ・スマナラーサ 2018 慈悲の瞑想人生を開花させる慈しみサンガ
  • 仏遺教経[全]現代語訳付 2009 青山社
  • D.ブレイジャー(大澤美枝子・本田満里代訳) 2004 禅セラピー仏教から心理療法への道コスモス・ライブラリー
  • 原田祖岳 1982 普勧坐禅儀講話大蔵出版
  • 東郁雄 1991 天福本普勧坐禅儀について曹洞宗宗学研究紀要 33 173―178
  • 藤田一照・伊藤比呂美 2016 禅の教室中公新書
  • 藤田一照・山下良道・ネルケ無方・永井均 2019 哲学する仏教内山興正老師の思索をめぐってサンガ
  • 一条真也 2014 慈経三五館
  • 今井由郎 2014 新編スッタニパータブッダの〈智慧の言葉〉トランスビュー
  • 貝原益軒(伊藤友信訳) 1982 養生訓講談社学術文庫
  • J.カバットジン(春木豊訳) 2007 マインドフルネスストレス低減法北大路書房
  • カミュ(清水徹訳) 1969 シーシュポスの神話新潮文庫
  • ミヒャエル・エンデ(大島かおり訳) 1976 モモ岩波書店
  • メーテルリンク(末松氷海子訳) 2004 青い鳥岩波少年文庫
  • 三木成夫 1983 胎児の世界人類の生命記憶中公新書
  • 南直哉 2018 超越と実存「無常」をめぐる仏教史新潮社
  • 水野弥穂子(道元著) 2012 道元禅師宝慶記大法輪閣
  • 宮川敬之 2013 二つの『普勧坐禅儀』本 62―67 講談社
  • 中野幸次 2000 道元断章『正法眼蔵』と現代岩波書店
  • 小此木啓吾・渡辺久子編 1989 乳幼児精神医学への招待あなたは赤ちゃんとどのようにつきあいますか?ミネルヴァ書房
  • 地橋秀雄 2006 ブッダの瞑想法ヴィパッサナー瞑想の理論と実践春秋社
  • 黒川由紀子・フォーク阿部まり子 2018 高齢者のマインドフルネス認知療法誠信書房
  • 岡倉天心(大久保喬樹訳) 2005 茶の本角川ソフィア文庫
  • 大谷彰 2014 マインドフルネス入門講義金剛出版
  • 沢木興道 2017 坐禅の仕方と心得大法輪閣
  • 重松宗育 1991 モモも禅を語る筑摩書房
  • Z.V. シーガル・J.M.G. ウィリアムズ・J.D. ティーズデール(越川房子監訳) 2007 マインドフルネス認知療法うつを予防する新しいアプローチ北大路書房
  • 白取春彦 2020 ニーチェもやっていた賢人の瞑想術宝島社
  • ソポクレス(高津春繁訳) 1973 コロノスのオイディプス岩波文庫
  • 高山峻 1943 白隠禅師夜船閑話大法輪閣
  • 十島雍蔵 2001 家族システム援助論ナカニシヤ出版
  • 十島空我 2015 人生ご破算で願いましてはゼロと空の生き方自費出版
  • 十島空我 2021 サティ気づけば変わる釈迦の精神療法ナカニシヤ出版
  • 内山興正 2005 普勧坐禅儀を読む宗教としての道元禅大法輪閣
  • 内山興正 2018 坐禅の意味と実際生命の実物を生きる大法輪閣
  • 山田無文 1962 白隠禅師坐禅和讃講話春秋社
  • 渡辺久子・古澤頼雄・野田幸恵・小倉清 1995 乳幼児:ダイナミックな世界と発達安田生命社会事業団
発行
令和5(2023)年4月1日
発行者
社会福祉法人 吾子(あこ)の里(さと)
理事長 十島 真理